化粧品などのパッケージにノンコメドジェニックテスト済みやノンコメドジェニック処方と書かれているのを見かけたことはありませんか?
この2つは似ている言葉ですが、実は少し違う意味を持ちます。どう違うのか、そもそもノンコメドとは一体何なのか、詳しくチェックしていきましょう!
Contents
ノンコメドとは?
コメドとは、英語のcomedoから来た言葉です。英語では、吹出物やニキビの事を指します。
しかし、カタカナ表記でコメドという場合は、毛穴に皮脂が詰まって白っぽく膨らんだ状態のことを言うことが多いです。この状態は面皰(めんぽう)とも呼ばれ、いわゆるニキビのでき始めの段階です。
そしてノンコメドとは、毛穴に皮脂を詰まらせ、ニキビの原因であるアクネ菌を増やしてしまいやすい種類の油分を含んでいないことを指します。つまりニキビ(コメド)ができにくくなるよう作られたものがノンコメドと呼ばれるのです。
ノンコメドジェニックテスト済みとノンコメドジェニック処方の違い
では、ノンコメドジェニックテスト済みと、ノンコメドジェニック処方の表記にはどのような違いがあるのでしょうか?
ノンコメドジェニックテスト済みとは?
化粧品の原料にコメドの原因となるものが使われていないかチェックするためのテストをコメドジェニックテストと呼びます。
コメドジェニックテストの内容は、皮脂腺が多い背中に化粧品を1ヶ月にわたり数回塗布し、コメドの数が増えていないかどうかをテストするものです。このテストをクリアしたものがパッケージに“コメドジェニックテスト済み”と表記することができます。
ノンコメドジェニック処方とは?
ノンコメドジェニック処方とは、「ニキビができにくい成分を配合してある」ということを意味します。このノンコメドジェニック処方の表記については、コメドジェニックテストを行っていなくても表記することが可能です。
ニキビができにくい成分を使った商品であることはどちらも同じですが、ノンコメドジェニックテスト済みとノンコメドジェニック処方の表記の違いには、実際にニキビができにくいという証明がされているのかいないのかの違いがあります。
このことから、より高いニキビ予防効果を期待する場合は、コメドジェニックテスト済みの商品を選ぶのがおすすめです。
ノンコメド表記のここに注意!
ノンコメド表記については勘違いしてしまいやすいので注意が必要です。
ニキビが治るわけではない
ノンコメド化粧品はニキビの原因となりやすい原料を使っていないもので、ニキビを治す成分が入っているという意味ではありません。
ノンコメド表記に法的規制はない
“ノンコメドジェニックテスト済み”“コメドジェニック処方”の表記には法的規制がなく、メーカーの判断と責任で表記することができます。つまりメーカーが「表記して大丈夫」と判断すれば表記することができるのです。
しかし、消費者の立場からするとどんなテストをして、どんな結果が出たのか分からないわけですから、「表記しているからこの商品は安全!ニキビができない!」とは言い切れません。
ノンコメド表記はひとつの目安
ノンコメド表記は、化粧品を選ぶ際の目安にはなりますので、脂性肌やニキビができやすい人は意識してチェックしてみると良いですね。
ただし、ノンコメド表記があったとしても、その効果は人によっても違いがあり、絶対ではないことを覚えておきましょう。