女性の間で人気の角質ぽろぽろ落ちる系商品。
「角質が目に見えてとれるのがおもしろい!」「使った後の肌のツルツル感が好き!」など、愛用している人は多いです。
ただ、選ぶときに困る人も多いのではないでしょうか?
角質ケアのアイテムにもゴマージュ・ピーリング・スクラブなど種類がいろいろあります。これらの何が違うのか?意外と知られていない角質ケア商品について、詳しくチェックしていきましょう!
Contents
ゴマージュ・ピーリング・スクラブの違いとは?
ゴマージュ、ピーリング、スクラブ、どれも古い角質を落としてくれるものですが、その角質をケアする成分に違いがあります。それぞれどんな成分が使われているのか解説していきます。
ゴマージュ
「ゴマージュ」という名前はフランス語が由来しています。「消去する」「優しくそぎ落とす」という意味です。角質を落とす効果からその名前がつけられました。
ゴマージュの定義は、自然由来の原料で角質を落とすこと、また自然由来の原料で角質を落とす商品のことをいいます。ハーブや花びらを細かくしたもの、植物の種・皮を細かくしたものなどが使われます。
ピーリング
ピーリングとは、日本語にすると「皮を剥く」という意味になります。グルコール酸、サリチル酸、乳酸など、“酸”を使って角質を柔らかくし、摩擦によって落とす方法のことです。クエン酸、リンゴ酸などのフルーツに含まれる酸で角質を落とすものもあります。
また、パパイン酵素なども、角質除去成分の一つとして使われます。パパイン酵素はパパイヤからとれる酵素のことで、たんぱく質を分解する働きがあります。肌表面にある古い角質も、実はたんぱく質の一つ。パパイン酵素が古い角質を分解することでやわらかくなり、マッサージによる摩擦で落ちやすくなる、というわけですね。
他にも、パイナップルからとれるプロメライン酵素も有名です。パイナップルに漬け込んだお肉が柔らかくなる、という話を聞いたことがないでしょうか?あれはプロメライン酵素がお肉に含まれるたんぱく質を分解して、柔らかくしてくれているからなんですね。
病院で行うピーリングはケミカルピーリングといって、強力な薬液を使うため高い効果が期待できます。
対して自宅で手軽にできるピーリングのことはマイルドピーリングといい、名前の通り効果もマイルド。市販で手に入るピーリング剤はそこまで強い成分が入っていないため、比較的安心して使うことができます。
スクラブ
スクラブは日本語にすると「こすって磨く」という意味になります。ペーストやクリームなどに小さな粒が入っており、その粒によって摩擦を起こして角質を除去するものです。スクラブに含まれる粒(粒子)は大きく分けると天然の粒子と合成の粒子(人によって精製された粒子)があります。
天然の粒子には、塩、砂糖、こんにゃく芋、米ぬか、植物の種や皮などが使われます。この点はゴマージュとほぼ同じですね。
合成の粒子にはナイロン製のものなどが挙げられます。スクラブ入り洗顔料などに含まれるポリエチレンもその一つです。
天然の粒子の方が肌に優しいので、顔の角質除去をするなら天然由来の原料を使ったスクラブがおすすめです。
このように同じ角質除去効果があるアイテムでも、“何で角質を落とすのか”に違いが出てきます。
ただ、最近ではこの3つがひとくくりにされる傾向があり、自然由来の原料と酸がどちらも入っているものを「ゴマージュ」としていたり、スクラブ素材が入っているものを「ピーリングジェル」としていたり…。商品によって特徴や呼び方が違ってきているのが現状です。
ゴマージュ・ピーリング・スクラブ効果が高いのは?
使うなら一番効果が出るもの、しっかり角質が落ちるものがいいですよね。上記に挙げたものの中では、
- ケミカルピーリング
- マイルドピーリング(グリコール酸など)
- スクラブ(合成粒子)
の3つは効果が高いです。
その代わり角質を落とし過ぎてトラブルに繋がるリスクも高くなります。
比較的効果がマイルドで敏感肌でも安全に使えるものがいいという場合は、
- スクラブ(天然粒子)
- ゴマージュ
- マイルドピーリング(フルーツ酸など)
この3つがおすすめです。
ゴマージュ・ピーリング・スクラブの違いについてのまとめ
古い角質を除去するという効果は同じですが、何で角質を落とすのかに少し違いがあります。
- ゴマージュ…天然由来の粒子で落とす
- ピーリング…酸や酵素などで落とす
- スクラブ…天然由来の粒子、または合成の粒子で落とす
基本的にはこのような定義になります。
現在ではピーリング剤として3つともひとくくりにされる傾向がありますから、商品名よりも成分表をしっかりチェックすることをおすすめします。
皮脂や角栓が気になる人は除去力の高いものを、敏感肌や乾燥肌には除去力がマイルドなものを。自分の肌質に合った商品を探してみましょう!