肌のターンオーバーとは?仕組みや乱れる原因を解説!

美しい肌を保つために意識しておきたいのが肌のターンオーバーです。

ターンオーバーについては一度は耳にする言葉ですよね?肌トラブルを増やさないためにも、美肌の基本であるこのターンオーバーについてよく知っておきましょう。

ここでは、ターンオーバーとはどんなものなのか、この機能が乱れるとどうなってしまうのか、詳しくお伝えしていきます。

ターンオーバーとは?

ターンオーバーとは、私たちの肌に備わっている機能のことで、肌の新陳代謝のことを言います。

肌の構造は大きく分けて皮下組織・真皮・表皮の3つに分けられますが、ターンオーバーが行われているのは肌の一番表にあたる表皮の部分です。

この表皮もいくつかの層に分かれていて、一番下の層(基底層:きていそう)でつくられた肌の細胞が少しずつ上に押し上げられていき、最後は表皮の一番上の層(角質層:かくしつそう)まで到達します。

これが新しい肌が作られるメカニズムであり、ターンオーバーの働きなのです。角質層に溜まった細胞は“角質”と呼ばれ、新しい細胞が上に押し上げられると同時にアカとなって剥がれ落ちていきます。

肌はこうして少しずつ、古いものが排出されて新しい肌が作られる、というサイクルを繰り返しながら生まれ変わっていきます。

ターンオーバーのサイクルが乱れると…

ターンオーバーの早さは体の場所や肌質によっても違いがありますが、顔の場合、肌がすべて新しく生まれ変わるまでの時間は約1~2ヵ月と言われています。

しかしこのターンオーバーのサイクルが乱れて遅くなったり、早まったりすると、肌は次のような状態となります。

ターンオーバーが遅くなった場合

ターンオーバーが何らかの原因で遅くなると、古くなった細胞(角質)が排出されず肌表面にどんどん溜まっていき、次のような症状が起こりやすくなります。

・肌のごわつき
角質がいくつも重なった状態となり、触った時にごわつきを感じやすくなります。

・くすみ
角質が溜まると肌はくすんで暗い色合いに…。また日焼けからの回復も遅れてメラニンが沈着しやすくなり、シミになってしまう場合もあります。

・ニキビ
肌に古い角質が溜まっていくと、毛穴がふさがれやすくなります。毛穴がふさがれると、そこから皮脂がうまく分泌できずに毛穴の中に溜まり、膨らみ(ニキビ)となってしまいます。

ターンオーバーが早くなった場合

肌の内側(基底層)でつくられた細胞は、肌表面に押し上げられていく過程で形を変えることで、健康な肌に生まれ変わる仕組みになっています。

ところがターンオーバーが早まってしまうと、細胞は形を変えきれず、未熟なままの状態で肌の表面へ…。その結果、次のような症状が起きやすくなります。

・乾燥
未熟なまま押し上げられてしまった細胞は、肌のうるおいをしっかりキープすることが難しくなります。

そのため肌が乾燥しやすくなり、それによる痒み、炎症、しわ、たるみ、かさつき、乾燥ニキビなどのトラブルが起きやすくなります。

ターンオーバーが乱れる原因

なぜターンオーバーが遅くなったり、早くなったりするのか…その原因をいくつか挙げていきます。普段の生活の中で当てはまるものはないかチェックしてみましょう!

・過剰な洗顔
肌を綺麗にしようと、洗顔の時にこすり過ぎてしまうのはNG。本来自然と剥がれ落ちるはずの角質が無理やり剥がれて、肌内部でつくられた細胞が未熟なまま肌表面に押し上げられてしまいます。

・ピーリングのし過ぎ
ピーリングのやり過ぎも角質が剥がれてターンオーバーを早める原因となります。

ただし、ピーリングを適度に取り入れるのはOK! 溜まった角質を除去することでごわつきやくすみなどのトラブルを軽減することができます。

・ストレス
ストレスを抱えるとホルモンバランスが乱れます。それによって女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が少なくなると、ターンオーバーが遅れたり、肌荒れが起きやすくなります。

・睡眠不足
ターンオーバーは夜寝ている間に行われます。ですので睡眠が不足していれば、当然ターンオーバーも正常に行われません。これがターンオーバーを遅らせる原因となります。

・加齢
年齢を重ねるごとに肌の代謝も落ち、ターンオーバーのサイクルも遅くなっていきます。肌荒れや日焼けの回復が遅くなってしまうのもこのためです。

この他にも乾癬(かんせん)という角質(アカ)が剥がれ落ちる皮膚炎などでターンオーバーが早まる可能性もあります。

肌のターンオーバーを意識してスキンケアに取り組みましょう

「肌荒れが出やすくなった」「肌トラブルの回復が遅くなった」と感じるのはターンオーバーのサイクルが乱れているからかもしれません。

まずは生活習慣やスキンケアを見直し、ターンオーバーを正常にすることを心がけましょう!