角栓はなぜできる？角栓の仕組みと対処法

毛穴の黒ずみやニキビを引き起こす角栓。

その名前を聞いたことがある人は多いかもしれませんが、そもそも角栓とは何なのか、なぜできてしまうのかをご存知ですか？

角栓の仕組みをよく理解して、肌トラブルを改善していきましょう！

Contents

そもそも角栓とは？

角栓とは、分泌された皮脂と肌表面にある角質が毛穴に詰まって、固まったもののことを言います。

皮脂とは、皮脂腺というところから分泌される脂のことで、肌の油分のバランスを整え、うるおいを保つために分泌されるものです。角質は肌表面にある古くなった表皮のことで、自然と剥がれ落ちる仕組みとなっています。

この皮脂と角質が混ざり毛穴をふさいでしまうと、ニキビやイチゴ鼻などの毛穴トラブルに繋がります。

皮脂も角質も毎日排出されていますが、通常は洗顔やクレンジングなどを行っていれば自然と落ちていきます。ではなぜ角栓の詰まりが起こってしまうのか…。

ここからは角栓の詰まりの原因をチェックしていきましょう。

皮脂は皮脂腺から分泌され、そして毛穴から排出されて肌を乾燥やダメージから守ります。しかしその皮脂が必要以上に分泌されると、毛穴からうまく排出することができなくなり、毛穴の中に詰まりやすくなってしまいます。

皮脂が過剰に分泌される原因には次のようなものが挙げられます。

・食生活の乱れ
揚げ物やチョコレートなどを食べ過ぎた翌日にニキビができた経験はありませんか？

食事でとり過ぎた油は、皮脂の分泌を増やします。また皮脂の分泌をコントロールするビタミンＢ群や、肌の代謝を良くするビタミンＡなどの栄養が不足することも皮脂の過剰分泌を引き起こす原因となります。

・乾燥
角栓ができやすいのは皮脂の分泌が多い脂性肌の人だけではありません。

実は乾燥肌の人も、角栓が詰まりやすく毛穴トラブルが起きやすいんですよ。肌が乾燥していると、肌は自らを守るために皮脂を多く分泌してうるおいをキープしようとします。そのため肌表面はカサカサなのに、毛穴だけ皮脂が多くなってトラブルに繋がってしまうのです。

・ストレス
ストレスを抱えると体のホルモンバランスが崩れます。女性ホルモンであるエストロゲンが減る、また男性ホルモンが急激に増えることで、皮脂の分泌が多くなってしまいます。

肌の内側では毎日少しずつ新しい細胞が作られます。そして古い細胞は肌の表面(角質層)へと押し上げられていき、最後は角質となって剥がれ落ちます。

この肌の働きをターンオーバー(肌の新陳代謝)と言い、この流れがスムーズにいかないと肌表面に古い角質が溜まり、それが毛穴の中や入口に詰まって角栓をできやすくします。

ターンオーバーの乱れを引き起こす原因には次のことが挙げられます。

・睡眠不足
ターンオーバーが行われるのは夜寝ている間です。つまり睡眠がしっかりとれない生活が続くとターンオーバーは乱れやすくなります。

・間違ったスキンケア
洗顔やクレンジングのし過ぎ・擦り過ぎは角質やうるおいを落とし過ぎてしまいます。

その結果、角質がどんどん作られ肌に溜まりやすくなり、うるおいを補うために皮脂の分泌も増えます。またスキンケア不足も角質や皮脂を毛穴に詰まらせて角栓をつくる原因となります。

大きな目立つ角栓は、早く対処しようと自分で取ろうとしてしまいますよね？

しかし、自分で無理に角栓を取ろうとしたり、クレンジングなどで強く擦り過ぎたりすると肌の表面が傷つき、かえって角質が多く作られて角栓のできやすい肌質になってしまいます。

このような悪循環を招かないためにも、正しい角栓ケアを少しずつ行っていくことが大切です。

角栓を取ろうとして肌を強く擦るのはＮＧです。なるべく皮膚に摩擦が起きないように優しく丁寧に洗顔・クレンジングしていきましょう。特に次の２つの方法はおすすめです。

・ディープクレンジング
クレンジングオイルで優しくマッサージしていく方法です。皮脂はオイルに馴染みやすいという性質があります。その性質を利用し、定期的にケアを行うことで角栓詰まりを改善することができます。

・ピーリング洗顔
ピーリングとは肌表面に溜まった古い角質を除去することです。このピーリング成分の入った洗顔料や石鹸を定期的に取り入れることで毛穴の詰まりを和らげることができます。

角栓をできなくするためには、角質や皮脂が毛穴に溜まってしまう原因を改善することが大切です。食事や睡眠、ストレス対策を見直していきましょう。肌の代謝を良くする適度な運動や入浴もおすすめですよ。

特に重要になってくるのが正しいスキンケアです。毎日の洗顔やクレンジングでは次のポイントを意識しましょう。

正しい対処法で角栓のない滑らかな肌を手に入れましょう！