植物オイルは、その種類ごとにさまざまな特徴を持ちます。
植物オイルの効果・効能やコストなどを知ると、クレンジングオイルや美容オイルを選ぶ際にとても役に立つと思います。
そこで、ここではクレンジングオイルに良く使用される植物オイルを16種類解説してみたいと思います。
なお、いろいろな種類を紹介していると記事が長くなってしまいました・・ 特定の植物オイルについて知りたい方は、目次をクリックすると該当のオイルに飛ぶことができますので活用してくもらえると嬉しいです。
Contents
アーモンドオイル
アーモンドオイルは、アーモンド Prumus amygdalus dulcis の種子から得られるオイルです。オレイン酸が主体で、栄養価が高いのが特徴です。歴史は古く、古代ギリシャからトリートメントオイルとして使われてきました。
アーモンドオイルの効果・効能
アーモンドオイルはオレイン酸が主成分で、粘性があり、ゆっくりと浸透して作用が穏やかです。そのため敏感肌の方や乳幼児にも安心して使えるオイルです。また、ビタミンEが含まれているので、肌を柔らかくする作用があります。
アーモンドオイルの使用感
アーモンドオイルの使用感は、ゆっくりと肌になじむ、やや重めの使用感です。
アーモンドオイルその他の情報
表示名称:アーモンド油
INCI:Prunus Amygdalus Dulcis(Sweet Almond)Oil
生産地:アメリカ、スペイン、イタリア、オーストラリア等
保存性:標準~短い
搾油法:圧搾法 単価:1,000円~1,500円/kg
使用用途:各種クリーム、マッサージオイル、リップケア、口紅などに使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 5-7%
- オレイン酸: 60-65%
- リノール酸: 25-30%
アボカドオイル
アボガドオイルは、森のバターと言われる栄養価の高いアボカドの果実から得られるオイルです。クロロフィルやビタミンA、ビタミンB、ビタミンEなどのビタミン類を豊富に含み、希少なパルミトオレイン酸も含んでいるのが特徴です。
アボカドオイルの効果・効能
アボガドオイルは、主な脂肪酸であるオレイン酸とパルミトオレイン酸の相乗効果で、皮膚にやさしく浸透し、保湿する効果が期待できます。また、低刺激なので、敏感肌の方や老化肌の方に最適です。
アボガドオイルの使用感
アガドオイルの使用感は、伸びがよく浸透力が高く、コクのある使用感です。
アボカドオイルその他の情報
表示名称:アボカド油
INCI:Persea Gratissima (Avocado) Oil
生産地:ニュージーランド、
保存性:比較的長い 搾油法:圧搾法
単価:2,000~3,000円/kg
使用用途:美容オイル、ヘアオイル、リキッドファンデーション、リップケア、口紅などに使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 12-16%
- パルトレイン酸: 5-7%
- オレイン酸: 66-90%
- リノール酸: 8-11%
アルガンオイル
アルガンオイルは、乾燥の厳しいモロッコの砂漠地帯にのみに生息するアルガンツリーの実の種の核から得られるオイルです。主な構成成分はオレイン酸とリノール酸でビタミンEを豊富に含みます。
アルガンオイルの効果・効能
アルガンオイルには、オリーブオイルの約2~3倍のビタミンE(トコフェロール)が含まれています。美肌成分としても知られるビタミンEは、血行を促進し、抗酸化作用があることから「若返りのビタミン」とも言われています。また、リノール酸を多く含むので美白効果、エイジングケアに優れた効果を発揮します。
アルガンオイルの使用感
アルガンオイルの使用感は、浸透力が高く、サラッとした使用感です。
アルガンオイルその他の情報
表示名称:アルガニアスピノサ核油
INCI:Argania Spinosa Kernel Oil
生産地:モロッコ
保存性:標準 搾油法:圧搾法
単価:10,000~20,000円/kg
使用用途:美容オイル、クレンジングオイル、ヘアオイル、リップケア、口紅などに使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 10-15%
- オレイン酸: 42-50%
- リノール酸: 29-37%
ウチワサボテンオイル
ウチワサボテンオイルは、モロッコの砂漠地帯に自生しているウチワサボテンの種子から得られるオイルです。このサボテン種子オイルを1リットル抽出するのに8トン(約100万個)ものサボテンの種子が必要なため、希少価値がとても高く最高級オイルとして扱われています。
ウチワサボテンオイルの効果・効能
ウチワサボテンオイルの最大の特長は、ビタミンEの豊富さです。ウチワサボテンオイルの「ビタミンE」含有量は、オリーブオイルの約3.2倍、アルガンオイルの約1.6倍。
ビタミンEには高い抗酸化作用があり、バリア機能を強化しエイジングケア効果が期待できます。また、体内では生成できないリノール酸を多く含んでいるのも特徴です。リノール酸は肌の細胞の生成を促進し、美白作用、抗炎症作用を持ちます。そのため、くすみやしわ、赤みをなくす効果があります。
ウチワサボテンオイルの使用感
ウチワサボテンオイルの使用感は、肌への浸透性が早く、べたつかないサラッとした使用感です。
ウチワサボテンオイルその他の情報
表示名称:オプンチアフィクスインジカ種子油
INCI:Opuntia Ficus-Indica Seed Oil
生産地:モロッコ
保存性:比較的長い 搾油法:圧搾法
単価:180,000円~25,0000円/kg
使用用途:美容オイル、乳液、クリームなどに使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 7-9 %
- パルミトレイン酸: 1-1.5%
- ステアリン酸:2-3.5%
- オレイン酸: 15-17 %
- リノール酸: 70-75%
オリーブオイル
オリーブオイルは、オリーブの果実を圧搾して得られる植物油です。世界でもっとも人気のあるオイルのひとつでローマ・ギリシャ時代から生産されています。構成脂肪酸はオレイン酸が圧倒的に多く、スクワレンが微量含まれています。
オリーブオイルの効果・効能
オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、人間の皮脂と近い組成をもち、肌を美しく保つのに役立ちます。また、角質層の乾燥を防ぎ、しっとりとした肌を保つ等の効果があります。
オリーブオイルの使用感
オリーブオイルの使用感は、しっとりとして、やや重めな使用感です。
オリーブオイルその他の情報
表示名称:オリーブ油
INCI:Olive(Olea Europaea)Oil
生産地:スペイン、イタリア、ギリシャ、チュニジア、トルコ等
保存性:標準 搾油法:圧搾法
単価:500-1,000円/kg
使用用途:石けん、クレンジングオイル、各種クリーム、マッサージオイル、口紅など幅広く使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 7.5 – 20 %
- パルミトレイン酸: 最大 3.5 %
- オレイン酸: 56-85 %
- リノール酸: 3.5 – 20 %
グレープシードオイル
グレープシードオイルは、ブドウの種子から得られるオイルです。ワインを作る際に残ったブドウの種を使用します。ビタミンE等の抗酸化成分を含みます。
グレープシードオイルの効果・効能
グレープシードオイルは刺激がなく安全性の高いオイルです。未精製のオイルは緑がかった色でビタミンEをたくさん含みます。精製したものは香りがなく、無色でさっぱりとした使用感なので、最も使いやすいオイルの内の一つです。
グレープシードオイルの使用感
グレープシードオイルの使用感は、粘性が低く、非常にさっぱりとした使用感です。
グレープシードオイルその他の情報
表示名称:ブドウ種子油
INCI:Vitis Vinifera (Grape) Seed Oil
生産地:アメリカ、チリ、フランス、スペイン、イタリア等
保存性:標準 搾油法:圧抽法
単価:800~1,200円/kg
使用用途:美容オイル、クレンジングオイル、ヘアオイル、リップケア、口紅などに使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 6-8%
- ステアリン酸: 3-4%
- オレイン酸: 18-20%
- リノール酸: 67-71%
トウモロコシ胚芽オイル(コーンオイル)
トウモロコシの胚芽オイル(コーンオイル)は、トウモロコシの胚芽(Germ)から得られるオイルです。とうもろこしから作られるコーンスターチ(トウモロコシでんぷん)等の副産物から抽出します。トウモロコシの原産地アメリカでは、植物油の中で最大の消費量で古くから利用されています。
トウモロコシ胚芽オイルの効果・効能
トウモロコシの胚芽はのびがよく、皮膚表面に保護膜をつくり皮膚の乾燥を防ぐなどの効果があります。
トウモロコシ胚芽オイルの使用感
トウモロコシの胚芽オイルの使用感は、のびがよく、しっとりとした使用感です。
トウモロコシ胚芽オイルその他の情報
表示名称:トウモロコシ胚芽油
INCI:Zea Mays (Corn) Germ Oil
生産地:アメリカ、ブラジル,中国等
保存性:標準~やや長い 搾油法:圧抽法
単価:800-1,200円/kg
使用用途:クレンジングオイル、各種クリーム、マッサージオイル、ファンデーション、口紅など幅広く使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 10-12 %
- パルミトレイン酸: 最大 3.5 %
- ステアリン酸:1-2%
- オレイン酸: 30-32%
- リノール酸: 52-55 %
- リノレン酸:1-2%
ココナッツオイル
ココナッツオイルは、ココヤシ(Cococs Nucifera)の種子から得られるオイルです。室温では白い個体、それより高温になると無色透明の液状となるオイルです。ヴァージンココナッツオイル(未精製のココナッツオイル)には特有のいい香りがあります。
ココナッツオイルの効果・効能
ココナッツオイルはラウリン酸を多く含むので、石けんを固くし、泡立ちをよくするのに欠かせません。その性質から、特に洗浄剤によく使用されます。ココナッツオイルの注意点として、刺激を感じる場合があるので、配合量に気を付ける必要があります。
ココナッツオイルの使用感
ココナッツオイルの使用感は、サラッとした軽い使用感です。
ココナッツオイルその他の情報
表示名称:ヤシ油
INCI:Cocos Nucifera(Coconut) Oil
生産地:フィリピン、タイ、インドネシア、スリランカ等
保存性:比較的長い 搾油法:圧搾法
単価:500円~1,000円/kg
使用用途:石けん、ボディ洗浄料、シャンプー、チーク、アイシャドウ等
脂肪酸組成:
- カプリル酸: 4-12 %
- カプリン酸: 5-8 %
- ラウリン酸: 45-53 %
- ミリスチン酸: 16-21 %
- パルミチン酸: 6-10 %
- ステアリン酸: 2-4 %
- オレイン酸: 4-10 %
- リノール酸: 1-3 %
コメヌカオイル
コメヌカオイルは、精米の際に出るぬかを抽出して得られるオイルです。オレイン酸、リノール酸、パルミチン酸をバランスよく配合し、コメヌカにしか含まれていないγ-オリザノールやトコトリエノール、トコフェロール、スクワレン、フェルラ酸、植物ステロール等の有効成分を豊富に含んでいます。
コメヌカオイルの効果・効能
コメヌカオイルには、セラミドと同じ働きをする「米ぬかスフィンゴ糖脂質」が含まれており、肌のバリア機能のサポートをします。 また、コメヌカにしか含まれていないγ-オリザノールは、肌荒れやにきびにアプローチする効果があります。
他にも、コメヌカ油に含まれるトコトリエノールはビタミンEの一種で通常のトコフェロールの50倍以上の抗酸化力があり、「スーパービタミンE」とも呼ばれています。ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれエイジングケアに優れた効果を発揮します。
コメヌカオイルの使用感
コメヌカオイルの使用感は、肌なじみが良く、浸透性の高いサラッとした使用感です。
コメヌカオイルその他の情報
表示名称:コメヌカ油
INCI:Oryza Sativa (Rice) Bran Oil
生産地:日本、タイ、ドイツ等
保存性:比較的長い 搾油法:圧搾法、圧抽法、二酸化炭素抽出法
単価:500円~2,000円/kg
使用用途:美容オイル、クレンジングオイル、各種クリーム、マッサージオイル、口紅、ヘアオイルなど幅広く使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 13-18 %
- ステアリン酸: 1-3 %
- オレイン酸: 40-50 %
- リノール酸: 29-42 %
- リノレン酸: 0-1 %
シアバター
シアバターは、シア(Butyrospermum parkii) の果実から得られる脂肪です。シアバターは西~中央アフリカが起源で、1000年以上も昔から、厳しい乾燥や日差しからお肌を守るために、使用されてきました。また、傷や火傷のケアなど、万能薬として愛用されています。
シアバターの効果・効能
シアバターには、肌に潤いを与え、閉塞感のある膜をはり、やさしく保護する効果があります。保湿力が非常に高いため、特に乾燥対策に強い効果を発揮します。また、トリテルペンアルコールやビタミンEなどの微量成分が多く含まれていて、お肌を保護、再生する効果が期待できます。
シアバターの使用感
シアバターの使用感は、初めは固いバター状ですが、体温で溶けて肌になじみ閉塞感のある膜をはります。
シアバターその他の情報
表示名称:シア脂
INCI:Butyrospermum Parkii (Shea) Butter
生産地:ガーナ、ブルキナファソ、ウガンダ、ナイジェリア等
保存性:長い 搾油法:圧搾法、圧抽法
単価:3,000~5,000円/kg
使用用途:各種クリーム、シャンプー、トリートメント、口紅、リップケアなどに使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 3-7 %
- ステアリン酸: 39-47 %
- オレイン酸: 42 – 51 %
- リノール酸: 4 – 10 %
椿オイル
椿オイルは、ツバキ Camellia japonicaの種子から得られるオイルです。オレイン酸を非常に多く含みます。今から約1200年前の平安時代から化粧用、食用、灯用等に珍重され、日本特産油の一つで古くから伝わり親しまれています。
椿オイルの効果・効能
ツバキオイルはオレイン酸含油量が非常に高く、不乾性油で保湿力が高いのが特徴です。また、殺菌効果をもつサポニンが含まれいて、ふけ・かゆみ防止効果があるのでヘアケア製品に配合されることが多いです。
椿オイルの使用感
椿オイルの使用感は、のびがよく、重たくリッチな使用感です。
椿オイルその他の情報
表示名称:ツバキ油
INCI:Argania Spinosa Kernel Oil
生産地:日本
保存性:比較的長い 搾油法:圧搾法
単価:6,000円~8,000円/kg
使用用途:ヘアオイル、シャンプー、トリートメント、口紅、マスカラなどに使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 9-10%
- ステアリン酸: 2-3%
- オレイン酸: 80-85%
- リノール酸: 3-4%
バオバブオイル
バオバブオイルは、アフリカのサバンナ地帯に生息する「生命の木」と呼ばれているバオバブ(Adansonia Digitata)種子から得られるオイルです。オレイン酸(オメガ9)及びリノール酸(オメガ6)やパルミチン酸を豊富に含みます。
バオバブオイルの効果・効能
バオバブオイルは肌を保護する効果に優れていて、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどのビタミン類を多く含有しています。過酷な乾燥地帯に住む女性たちのお肌や髪を保護するのに長い間つかわれてきた、とても優秀なオイルです。
バオバブオイルの使用感
バオバブオイルの使用感は、のびがよく、コクのある使用感です。
バオバブオイルその他の情報
表示名称:バオバブ種子油
INCI:Adansonia Digitata Seed Oil
生産地:セネガル、マダガスカル、ケニア、南アフリカ等
保存性:標準 搾油法:圧搾法
単価:10,000~20,000円/kg
使用用途:美容オイル、クレンジングオイル、ヘアオイルシャンプートリートメント、などに使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 18-46%
- オレイン酸: 30-42%
- リノール酸: 12-35%
ホホバオイル
ホホバオイルは、砂漠のような乾燥地帯で育つホホバ科(シモンジア科)の常緑低木「ホホバ」の種子を圧搾して得られるオイルです。流動性があるので、オイルといわれていますが、化学構造上はワックス(蝋)類に分類されます。脂肪酸の含有率が低いため酸化しにくく、7℃以下で固体化する特徴があります。
ホホバオイルの効果・効能
ホホバオイルの主成分であるワックスエステルは、人の皮脂にも30%ほど含まれています。刺激が少なく、高い浸透力で素早くお肌になじみ、肌の潤いを保ちます。
ホホバオイルの使用感
ホホバオイルの使用感は、肌なじみが良く、サラッとした使用感です。
ホホバオイルその他の情報
表示名称:ホホバ油
INCI:Simmondsia Chinensis (Jojoba) Seed Oil
生産地:メキシコ、ペルー、アルゼンチン、イスラエル等
保存性:比較的長い 搾油法:圧搾法
単価:4,000円~5,000円/kg
使用用途:美容オイル、クレンジングオイル、各種クリーム、マッサージオイル、口紅、ヘアオイルなど幅広く使用されます。
脂肪酸組成:
- オレイン酸: 5-15 %
- エイコセン酸: 65-80 %
- エルシン酸: 10-20 %
マカダミアナッツオイル
マカデミアナッツオイルは、ナッツの女王であるマカダミアナッツの種子から得られるオイルです。皮脂に多く含まれているパルミトオレイン酸を豊富に含有している珍しいオイルです。
マカダミアナッツオイルの効果・効能
マカデミアナッツオイルは、植物オイルには珍しいパルミトオレイン酸を高含有しているオイルです。肌なじみが良く浸透性が非常に高いのでバニシングオイル(消えてなくなる油)とも言われます。また、柔軟効果があるので、肌を乾燥から守り、しなやかさを維持します。
マカダミアナッツオイルの使用感
マカダミアナッツオイルの使用感は、浸透力が非常に高く、サラッとした使用感です。
マカダミアナッツオイルその他の情報
表示名称:マカデミア種子油
INCI:Macadamia Ternifolia Seed Oil
生産地:オーストラリア、南アフリカ、アメリカ、ケニア
保存性:標準 搾油法:圧搾法
単価:3,000円~5,000円/kg
使用用途:マッサージオイル、クレンジングオイル、美容オイル、シャンプー、トリートメントなどに使用されます。
脂肪酸組成:
- パルミチン酸: 6 -12 %
- パルミトレイン酸: 13-27 %
- オレイン酸: 52-68 %
- リノール酸: 1,5 -6 %
メドウフォームオイル
メドウフォームオイルは、リムナンテス科植物のメドウフォーム (Limnanthes alba) の種子から得られるオイルです。イコセン酸が多く含まれる珍しいオイルとして知られています。メドウフォームは白い花で泡のように大地を埋め尽くすので、牧場の泡=Meadow Foam(メドウフォーム)と称されています。
メドウフォームオイルの効果・効能
メドウフォームオイルは、お肌や髪に薄いうるおいの膜を形成して水分の蒸発を防ぎ、乾燥から守るエモリエント効果が高いのが特徴です。またこの効果は長時間持続します。
メドウフォームオイルの使用感
メドウフォームオイルの使用感は、のびがよく、コクのある使用感です。
メドウフォームオイルその他の情報
表示名称:メドウフォーム油
INCI:Limnanthes Alba (Meadowfoam) Seed oil
生産地:アメリカ等
保存性:長い 搾油法:圧搾法
単価:6,000~8,000円/kg
使用用途:クレンジングオイル、ヘアオイル、シャンプー、トリートメント、各種クリームなどに使用されます。
脂肪酸組成:
- オレイン酸: 1-3%
ローズヒップオイル
ローズヒップオイルは、カニナバラ(Rosa Canina ) の果実から得られるオイルです。ローズヒップは野ばらの実という意味で、開花後にローズヒップは発達します。赤い果実にはカロテノイドが多く含まれます。
ローズヒップオイルの効果・効能
ローズヒッップオイルは多価不飽和脂肪酸のα-リノレン酸とリノール酸を多く含有するため、肌再生能力に優れています。また、カロテノイドを多く含有するので抗酸化力が高く、肌ダメージの低減、老化などを防ぐ効果が期待できます。
ローズヒップオイルの使用感
ローズヒップオイルの使用感は、粘性があり、しっとりとした使用感です。
ローズヒップオイルその他の情報
表示名称:カニナバラ果実油
INCI:Rosa Canina Fruit Oil
生産地:チリ、アルゼンチン、ブルガリア等
保存性:短い 搾油法:圧搾法、二酸化炭素抽出法
単価:8,000~15,000円/kg
使用用途:美容オイル、クレンジングオイル、各種クリーム、、リップケア、口紅などに使用されます。
脂肪酸組成:
- オレイン酸: 13-18%
- リノール酸: 35-50%
- α-リノレン酸 : 22-38%
植物性オイルについてのまとめ
ここまで、クレンジング剤に良く用いられる16種類の植物性オイルを紹介してきました。
植物性オイルはそれぞれ異なる特徴を持ち、上手く組み合わせることで、さまざまな効果を得ることができます。
クレンジング剤を選ぶ際には、クレンジング剤に使われているオイルに注目してみても面白いかもしれませんね。