クレンジング剤に使われる動物性オイルの種類と特徴について

クレンジング剤にも動物性のオイルが使われているのは知っていましたか?

美容オイルなどでは、動物性のオイルも良く耳にしますが、クレンジングオイルに使われる動物性オイルはどのようなものでしょう?

ここでは、クレンジング剤に良く使われる動物オイルの種類と特徴について詳しく紹介しています。

オレンジラフィーオイル

オレンジラフィー
オレンジラフィーオイルは、深海魚の一種(Hoplostethus atlanticus) の皮下脂肪から得られるオイルです。ニュージーランド沖の深海に生息するオレンジラフィーから抽出されるこのオイルはオレイン酸(オメガ9)を豊富に含んでいます。ヒウチダイとも呼ばれていますが、日本のヒウチダイとは別種で、欧米では高級魚として食べられています。

オレンジラフィーオイルの効果・効能

オレンジラフィーオイルは、天然のワックスエステルと呼ばれ、ホホバオイルと非常によく似た構造、使用感となります。ヒトの肌に近い性質で、外的刺激をバリアし肌の水分を保つ効果があります。

オレンジラフィーオイルの使用感

オレンジラフィーオイルは肌なじみがよく、サラッとした軽い使用感です。

オレンジラフィーオイルその他の情報

表示名称:オレンジラフィー油
INCI:Orange Roughy Oil

生産地:日本

保存性:標準 製造法: ―

単価:15,000~20,000円/kg

使用用途:美容オイル、ヘアオイル、乳液、クリーム、シャンプー、トリートメントなどに使用されます。

脂肪酸組成: ―

スクワランオイル

サメ

スクワランオイルは、サメ肝油やオリーブから得られる「スクワレン」に水素添加したことによって得られる油状の液体。「スクワレン」はとても酸化しやすいので水素をくっつけて安定性の高いスクワランにします。オイルと言われていますが、化学構造上は炭化水素の仲間です。

スクワランオイルの効果・効能

スクワランオイルは人間の皮脂に最も近いといわれていて、極めて低刺激のさらりとしたオイルです。肌を保護する膜をつくり様々な刺激から肌を守ってくれます。肌への浸透性も高く、保湿効果があります。

スクワランオイルの使用感

スクワランオイルは非常に肌なじみが良く、サラッとした使用感です。

スクワランオイルその他の情報

表示名称:スクワラン
INCI:Squalane

生産地:日本、スペイン等

保存性:長い 製造法: ━

単価:4,000円~6,000円/kg

使用用途:美容オイル、クレンジングオイル、各種クリーム、マッサージオイル、口紅、ヘアオイルなど幅広く使用されます。

脂肪酸組成: ━

馬油

馬

馬油は、ウマ Equus caballus のたてがみ及び尾の基部あるいは皮下脂肪層から得られる脂肪油です。ルーツは中国で、5~6世紀頃から火傷、切り傷、、ひび、あかぎれ、肌荒れ、などの民間治療薬として使用されてきました。

不飽和脂肪酸が多く、酸化しやすいので、ビタミンE、ビタミンC、カテキンなどの抗酸化剤を添加したり、水添処理による抗酸化性能が向上されたものが流通しています。

馬油の効果・効能

馬油は人の皮脂の脂肪酸組成にもっとも近い油脂で、角質層にしっとりとなじみます。敏感肌・乾燥肌でも、赤ちゃんからお年寄りまで、トラブルが少ないのが特徴です。保湿力が抜群で、バリア機能を高める効果が期待できます。

馬油の使用感

馬油は肌なじみが良く、サラッとした使用感です。

馬油その他の情報

表示名称:馬油
INCI:Horse Fat

生産地:日本、中国等

保存性:短い 製造法: ―

単価:5,000~10,000円/kg

使用用途:各種クリーム、シャンプー、トリートメント、クレンジングオイルなどに使用されます。

脂肪酸組成:

  • ミリスチン酸: 3-5%
  • パルミチン酸: 25-30%
  • オレイン酸: 30-50%
  • リノール酸: 16-18%
  • リノレン酸: 2-3%
  • その他

クレンジング剤に使われる動物性オイルまとめ

クレンジング剤に良く使用される動物性オイルは、植物性オイルほどの種類はありませんがとても有用なものばかりです。

植物性オイル・ミネラルオイルの記事と合わせて読んで頂くと、オイルについての知識が深まると思いますので、オイル選びの参考にしてみてくださいね!