クレンジング剤の乳化はなぜ必要?

メイクをしている人にとって、クレンジングは欠かせないスキンケアの一つです。

肌にメイクが残ったまま寝てしまうと、肌の老化がどんどん進んでトラブルも起きやすくなってしまいます。ただし、メイクを落とすだけでは十分なスキンケアとは言えません。

美肌を保つためには、メイクを落としたあとのクレンジング剤を肌に残さないということも非常に重要になってきます。

そこでここでは、クレンジング効果をより高める乳化について詳しくご説明していきます。

クレンジングにおける乳化とは?どんな意味があるの?

クレンジングにおける乳化とは、クレンジング剤に含まれる油分と、それを洗い流すときに使う水を混ぜ合わせ乳白色の液体状にする作業のことを言います。

クレンジング剤には主に油分と界面活性剤が使われています。油分はメイクを浮かせるために必要な成分です。界面活性剤とは、本来混じり合わない油分と水を混ぜ合わせる働きを持つ成分のことです。

油分がメイクを落として、界面活性剤の働きによって水で洗い流す。これがクレンジングのメカニズムになります。しかし、肌の表面にはいくつもの毛穴があり、そこに入り込んだオイルは普通の洗顔ではなかなか落とし切れないもの…。

そこで必要になってくるのが乳化の作業なのです。オイルに少しずつ水をたして乳化することによって、界面活性剤の働きでオイルがドンドン水となじみやすくなります。クレンジング後、いきなり水ですすぐ前に、オイルを乳化することで毛穴に入り込んだオイルもしっかり落とすことができます。

クレンジングオイルについてはこちらの記事で紹介しています。

人気のおすすめクレンジングオイルはどれ? 選び方・使い方について

2017.02.16

クレンジング後オイルが肌に残るとどんなデメリットがあるの?

クレンジング後にオイルが肌に残っている状態は、さまざまなデメリットがあります。

まず、クレンジング後のオイルには、落としたメイクが混ざり合っています。このオイルが肌に残っているということは、メイクを完全に落としたとは言えない状態なんですね。

また植物性・動物性の油脂系オイルの場合は、肌に残ったオイルが酸化してしまうという問題があります。抗酸化成分(ビタミンEなど)が多く含まれているコメヌカオイルや、アルガンオイルなど酸化しにくいオイルもありますが、クレンジングに使われるオイルは基本的にはきっちりと乳化させて洗い流してしまうのが無難です。

エステル・ミネラルオイルは安定性が高く酸化に関しては安心ですが、肌への浸透性がないため毛穴詰まりを起こしてニキビの原因となることもあります。

クレンジング剤の乳化のやり方

では、実際にクレンジングオイルの乳化に挑戦してみましょう!

言葉だけ聞くと難しそうに思えますが、乳化は意外と簡単にできるんですよ。特別な道具や化粧品も必要ありません。すぐにでも取り入れられる方法です。

①クレンジングをする

まずはいつも通りオイルを使ってクレンジングをします。

②少量のぬるま湯を手のひらに馴染ませる

メイクが落ちたのを確認したら、手のひらに残っているオイルにほんの少しぬるま湯を足し、白っぽくなるまで馴染ませます。

③乳化したオイルを顔に馴染ませる

手のひらで乳化したオイルを、顔表面のオイルに優しく馴染ませていきます。

④2~3回繰り返す

乳化させたオイルがサラサラするまで②と③の作業を繰り返します。2~3回が目安です。

⑤すすぐ

最後にぬるま湯でよくすすぎ、オイルを洗い流します。

乳化の作業に少し手間はかかりますが、乳化したオイルは水となじみやすく、すすぎの回数が減るので時間的にはそこまで負担にはならないと思います。乳化によってオイルをしっかり落とすことができ、洗い上がりのさっぱり感を実感できると思います。

毛穴に詰まった油分を落とすことで、他にもいろいろなメリットが期待できるんですよ。

乳化することのメリットは?

乳化することのメリットとしては、すすぎ時間の短縮や、肌にオイルが残らないことなどが挙げられます。また洗い流しやすいので、肌をこすらずクレンジング剤をおとせることで、摩擦が起きにくいというメリットもあります。

特に肌にオイルを残さないということがとても大切で、乳化の作業をしてオイルをしっかりと洗い流すことによるメリットは以下のようなものがあります。

ニキビの予防

ニキビは毛穴に詰まった皮脂や油分が原因で起こります。つまり、クレンジング時のオイルを毛穴に残ったままにしておくとニキビが原因となってしまうことも…。特にオレイン酸を多く含むオイル(オリーブオイルなど)がベースになったクレンジングは注意が必要です。

乳化の作業で毛穴に入り込んだクレンジング剤の油分をしっかり取り除いてあげることで、ニキビのできにくい肌にすることができます。

毛穴の開きや黒ずみの予防

乳化は毛穴の引き締めや黒ずみの解消にも効果的です。毛穴の開きの原因は、皮脂や油分が毛穴を押し広げてしまうことが関係しています。

また毛穴がポツポツと黒く目立つのは、毛穴に詰まった皮脂や油分が酸化してしまうために起こる症状です。毛穴の詰まりを防ぐ乳化には、このような毛穴のトラブルを予防する効果が期待できます。

化粧品の浸透をよくする

洗顔後の化粧水や美容液も、オイルが残った状態では角質層のすみずみまで浸透させることができません。乳化の作業を取り入れることで、後のスキンケア商品が正常な機能を発揮し肌に水分や栄養をしっかりと届けてあげることができます。

ターンオーバーを促す

夜寝ている間に行われる肌の新陳代謝をターンオーバーと言います。ターンオーバーがおこると、肌の新しい細胞が作られ、昼間ダメージを受けた細胞も修復されます。

と同時に、古くなった細胞は上に押し上げられ、最終的には肌表面から剥がれ落ちる仕組みになっています。毛穴の詰まりをなくすことでこのターンオーバーがスムーズに行われ、肌の生まれ変わりを促進させることができます。

オイルの乳化を取り入れて健康な肌をキープ!

クレンジングする時はどうしてもメイク落ちに意識が向いてしまいがちですよね。

もちろんメイクをきちんと落とすことは大切なのですが、同時にクレンジング剤やオイルをしっかり落とすことにも目を向けていくこともとても大切です。

オイルを毛穴に詰まったままにしておくと、黒ずみや、ニキビ、毛穴の開きなどの肌トラブルを招いてしまいせっかくの丁寧なクレンジングも台無しになってしまいます。

特に、メイクを厚めにする、毛穴が目立つ、肌荒れしやすい…と感じている人は、すすぎの際にぜひ乳化の作業を意識して取り入れてみて健康な肌をキープしましょう。