適当はダメ!クレンジング剤の上手な選び方について

あなたはクレンジングアイテムを適当に選んでいませんか?

どうせ洗い流すものだから、そんなにこだわらなくてもいいと考えてしまうのも良くわかります。しかし、プロの美容家の方やスキンケアに精通したモデルさんは皆、「スキンケアで一番大事なのはクレンジングです!」と口を揃えておっしゃっていますよね。

それもそのはずで、ほとんどの女性は毎日のメイクで肌を酷使しています。最近は様々な機能性をもったスキンケアアイテムもありますが、キチンとメイクを落とし、肌を真っ白なキャンバスに戻してあげないと、肝心の美容成分もその機能を発揮することができません。

そのため、クレンジングはスキンケアの大事なファーストステップとして考える必要があります。ですので、クレンジングに使うアイテムは特にこだわりを持って選択する必要があります。

そこでこのサイトでは、少しでもあなたのクレンジングアイテム選びのお手伝いができるよう、クレンジングに関する情報を余すことなく紹介しようと思います。

Contents

あなたにぴったりのクレンジングの選び方は?

クレンジング(cleansing)とは、和製英語で「化粧を落とす事、またはそれに用いる化粧品のこと」を指します。ですので、基本的に化粧をしない人はクレンジングの必要がありません。

ですが、化粧をする方は、そのメイクをかならず落とす必要があります。

ベースメイクに合わせてクレンジングを選ぶ

ナチュラルメイクの方や、ばっちりメイクの方、目元にウォータープルーフなどの落としにくいメイクをしている方、人によってさまざまですが最低限自分のベースメイクを落としきれるクレンジングを選びましょう。

最近では、洗顔だけで落しきれる高機能なミネラルファンデーションなども発売されています。クレンジングによる肌への負担が気になる方は、メイク自体を見直す事も効果的です。

素早く落しきれるものを

これに加えクレンジングにかかる時間も、クレンジングアイテムを選ぶ重要なポイントです。クレンジングに時間をかけると、それだけ肌への摩擦も多くなり結果的に肌負担が大きくなります。

また、いくら低刺激でメイクを落とすことができても、忙しい現代の女性の中でそれほどクレンジングに時間をかけられる人は少ないのが現状です。

洗浄力の弱いクレンジングを使って、メイク残りが出来てしまうのなら、クレンジングオイルなどを使ってサッと綺麗にメイクを落としきったほうが結果的に肌への負担も少なくなります。

まとめると、

  • 自身のベースメイクを落としきれる洗浄力を持つもの
  • なるべく早くメイクを落とせるもの

この2つは最低限意識しておいたほうが良いポイントですね。このポイントを意識しながら、自身の肌に合うクレンジング剤を選ぶのがおすすめの選び方です。

肌にやさしいクレンジング剤はどれ?

クレンジング剤を肌の刺激が大きい順に並べると、

クレンジングシート>オイル=リキッド>ジェル≧バーム>クリーム>ミルク

と言われていましたよね?

ですが、この考え方は少し古いもので、現在では技術の進歩もあり必ずしもこの図式が当てはまらなくなっています。主に界面活性剤やエステルオイルなどの研究が進んだ結果だと感じます。

これにより洗浄力は高いまま肌にほとんど刺激を与えないクレンジングオイルや、クレンジングバームなども次々と生み出されています。ですので、最近ではクレンジング剤の肌への刺激は種別ではなく、商品ごとに考える必要があるんですね。

クレンジングコラム

最近の化粧品は技術者が成分表示を見ても、商品の本当の機能性については分らないことが多いです。というのも、化粧品は原料の精製具合などさまざまな要因でなりたっているものだからです。

そのため、配合成分は同じでも、テクスチャーや機能性が全く違うということもざらにあります。

これからの時代は、自分の考えに近い経営理念をもつメーカー(ブランド)を選択するということも大事ですね。

クレンジングの種類と特徴について

クレンジング剤には主に油分界面活性剤という成分が含まれています。この油分がメイク汚れを落とし、その汚れを界面活性剤が水と馴染ませて落としてくれます。界面活性剤自体に洗浄力を持つものもあります。

含まれている油分の量や界面活性剤の量は、クレンジング剤の種類によって異なります。クレンジング剤によって、ここに水分が加わるものや、また油分を含まないリキッドタイプなどもあります。

クレンジング剤を選ぶ際は、どんなクレンジング剤があるのか、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのかをまずはよく把握しておきましょう。

ではここからは、クレンジング剤の種類と特徴について詳しく見ていくことにしましょう。

クレンジングオイル

クレンジングアイテムの中でも、最も使用人口が多いのがクレンジングオイル。メイクを落とすために欠かせない“油分”と“界面活性剤”を多く含んでおり、洗浄力は高め。

クレンジングオイルのメリット

クレンジングオイルはその洗浄力の高さゆえにメイクを簡単に落とすことができます。また使い心地も◎!オイル特有のすべりの良さでメイクに素早く馴染み、力を入れなくてもメイクが落とせるため肌への摩擦も軽減できるメリットがあります。

手早く綺麗にメイクを落とせるため、忙しい現代の女性のほとんどの方がクレンジングオイルを選択するのもうなずけるところです。

クレンジングオイルのデメリット

洗浄力が高いというクレンジングオイルのメリットは、実はデメリットにもなってしまいます。肌のうるおいを保つためには適度な油分(皮脂)が必要です。

クレンジングオイルは商品によって、かなり使い心地が異なります。あまり良くないものを選ぶとメイク汚れだけでなく、やりすぎると肌に必要な皮脂まで落としてしまう場合があります。乾燥を悪化させてしまう原因となるのでクレンジングオイル選びには注意しましょう。

クレンジングオイルはどんな人に向いている?

クレンジングオイルは普段からメイクをする女性ほとんどの方に向いていると言えます。落ちにくいリップ、アイライン、マスカラなどにも素早く馴染んでくれますので、クレンジングの時間が短く済むというのも大きな利点です。

逆に普段は軽いメイクで、オイルを使わなくても簡単にメイクを落とせる人には、クレンジングオイルは必要ありません。

メイクを始めたばかりの初心者の方は、肌にメイクが残っているとさまざまな肌トラブルに繋がってしまいます。その場合は、まずはクレンジングオイルのような、メイク落ちの良いものでクレンジングを始めてみると良いですね。

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クレンジングバーム

クレンジングバームはまだあまり馴染みのないクレンジング剤ですが、優れた効果があるとして今注目されているクレンジング剤です。

常温では白いワックスのような固まり(ピンクなどもあり)ですが、肌の上に乗せると体温で溶ける性質を持っています。

クレンジングバームのメリット

オイルタイプのような高い洗浄力があり、さらに肌なじみがよく摩擦が起こりにくく肌に負担をかけにくい性質も持ち合わせてると言われています。摩擦による刺激を軽減して肌をいたわりながらしっかりメイクを落とせるのはバームタイプのクレンジング剤の最大のメリットと言えるでしょう。

クレンジングバームのデメリット

クレンジングバームは手のひらに取って温め液体にする工程があるので、人によっては手間に感じるかもしれません。この点がデメリットと言えるでしょうか。チューブタイプではなくケースに入っているものは、スパチュラという専用のへらのようなもので掬い取る必要もあります。

クレンジングバームはどんな人に向いている?

クレンジングバームは基本的にどんな人でも使いやすいクレンジング剤だと言えます。

普段しっかりメイクする人はもちろん、ナチュラルメイクの人にもおすすめです。クレンジング剤にじっくり時間をかけて、丁寧にメイクを落としたいという人にはより向いているアイテムと言えます。

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クレンジングジェル

ひとくちにクレンジングジェルといっても、いろいろな種類に分けられます。クレンジングジェルを大きく分けると“水性タイプ”と“油性タイプ”の2種類。

さらに水性ジェルタイプは“オイルフリータイプ”と“オイルインタイプ”に分けられます。肌質やメイクに合わせて細かく選べるクレンジング剤です。

クレンジングジェルのメリット

クレンジングジェルは肌の上での滑りも良く、使いやすいというメリットがあります。オイルタイプやリキッドタイプのクレンジング剤と比べて界面活性剤の量も少なく、肌に負担をかけにくいクレンジング剤と言えます。

クレンジングジェルのデメリット

クレンジングジェルはオイルタイプやリキッドタイプに比べると洗浄力は劣ります。そのため濃いめのメイクや目元などのポイントメイクを落としにくいというデメリットがあります。

クレンジングジェルはどんな人に向いている?

クレンジングジェルの洗浄力はそこまで強くありませんが、ナチュラルメイクであればジェルタイプで十分落とせます。アイメイクなどにウォータープルーフの化粧品を使用している人は油性タイプがおすすめです。

よりさっぱりした洗い上がりが好みな人、またマツエクをしている人などはオイルフリータイプが向いているでしょう。

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2017.04.14

クレンジングクリーム(ミルク)

クレンジングクリームは、乳白色でとろみのあるクリームのようなテクスチャーが特徴です。洗浄力はジェルタイプとほぼ同じくらいになります。

似たものに“ミルクタイプ”と呼ばれるものもありますが、こちらはクリームタイプより含まれている水分がやや多めで、肌の上でのよく伸びます。どちらも低刺激で、使いやすいクレンジング剤です。

クレンジングクリームのメリット

クレンジングクリームは必要以上に皮脂を落とす心配も少なく、肌に優しいクレンジング剤です。とろみはありますが、オイルのような独特の香りやベタつきは少なく、非常に使いやすいというメリットがあります。

クレンジングクリームのデメリット

クレンジングクリームは、ジェルタイプと同じでそこまで洗浄力は高くない点がデメリットと言えます。そのためしっかりメイクやウォータープルーフの化粧品を落とすには不向きなクレンジング剤です。

クレンジングクリームはどんな人に向いている?

クレンジングクリームは普段ナチュラルメイクの人、また乾燥肌の人にも向いています。オイルタイプやリキッドタイプのような強い洗浄力がないため、肌のうるおいを残しながらクレンジングすることができます。

また後述のしているように、ヨーロッパなどの硬水の地域に出掛ける際はクリームやミルクが適していると思います。

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2017.02.15

クレンジングローション

クレンジングローションは水のような液体状のクレンジング剤で、主にコットンなどに染み込ませて使われます。“拭き取りクレンジング”とも呼ばれます。オイルフリーのものが多く、朝の洗顔代わりとしても使えるクレンジング剤です。

クレンジングローションのメリット

クレンジングローションはコットンに含ませて使うため、他のクレンジング剤よりも手軽にメイクが落とせるというメリットがあります。クレンジング後のさっぱり感も一番実感できるクレンジング剤です。またローションタイプには保湿剤を含むものも多く、メイクを落としながら肌にうるおいを与えることもできます。

クレンジングローションのデメリット

クレンジングローションのようなコットンを使ったメイク落としは、肌への摩擦が起きやすく、肌トラブルに繋がりやすいというデメリットがあります。また他のクレンジング剤と違ってメイク馴染みも良くないため、汚れが落ちにくく、時間がかかるうえに肌への負担も大きくなります。

クレンジングローションはどんな人に向いている?

クレンジングローションはメイクに下地やマスカラを使わない、余分な皮脂やホコリだけを落としたいなど、普段メイクをあまりしない人には向いています。

またオイルフリーのものは、マツエクしている人にとっては嬉しいアイテムです。さっぱりとした使い心地なので皮脂やテカりが目立つオイリー肌の人も向いています。

クレンジングリキッド

クレンジングリキッドも、クレンジングオイルの次に洗浄力の高いクレンジング剤です。

クレンジングオイルと違う点は、クレンジングリキッドはオイルではなく水ベースでできているということ。そのため、クレンジングオイルよりもサラサラとしたテクスチャーが特徴です。

クレンジングリキッドのメリット

クレンジングリキッドは洗浄力が高くメイクもしっかり落とせます。またオイルのようなヌルヌル感がなく、さっぱりした洗い上がりになります。

さっぱりした洗い上がりが好みの方は、クレンジングリキッドにメリットを感じるでしょう。

クレンジングリキッドのデメリット

クレンジングリキッドは、洗浄力が強いため肌のうるおいを奪ってしまう場合があります。またサラッとしているため、メイクを落とす際に肌に摩擦が起き、刺激を与えてしまいやすいというデメリットがあります。

クレンジングリキッドはどんな人に向いている?

クレンジングリキッドは、洗浄力が高いのでメイクをしっかり落としたい人には向いています。また「オイル特有のベタつきが苦手…」という人にも使いやすくおすすめです。

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2017.03.10

クレンジングシート

クレンジングシートは、ローションタイプのクレンジング剤をシートに染み込ませたクレンジングアイテムです。使えるシーンは多く、便利なアイテムとして携帯する女性も多くいます。

クレンジングシートのメリット

クレンジングシートは携帯性に優れており、どこへでも持ち運べるというメリットがあります。出かけ先できちんとクレンジング・洗顔が出来ない時には非常に重宝するアイテムです。またシートを取り出してメイクを拭き取るだけという手軽さがあり、クレンジングにかける時間がない時にも使えます。

クレンジングシートのデメリット

クレンジングシートは拭くだけでしっかりメイクが落とせるように界面活性剤が多く含まれます。またアルコールなど強い刺激が配合されているものがほとんどです。

そのため普通のクレンジング剤よりも刺激が強く、肌に負担をかけやすいアイテムと言えるでしょう。便利ですが常用は避けたいアイテムです。

またローションタイプのデメリットでも述べましたが、拭き取るタイプのクレンジング剤は肌への摩擦が多くなり、乾燥や敏感肌の症状の悪化に繋がります。

クレンジングシートはどんな人に向いている?

旅行、キャンプ、部活など、丁寧に時間をかけてクレンジングできないシーンに向いています。また仕事で夜遅くに帰ってきた日、育児で目が離せない時など、クレンジングにかける時間がないという場合にもおすすめのアイテムです。

ポイントメイクリムーバー

マスカラやアイライン、リップなど、普通のクレンジング剤では落としにくいポイントメイクを落とすために作られたのがリムーバーです。目元用、口元用など専用のものもあります。

ポイントメイクリムーバーのメリット

ポイントメイクリムーバーは強い洗浄力があり、コットンに染み込ませて軽く撫でるだけで簡単にポイントメイクが落とせます。他のクレンジング剤との併用で肌に必要以上の負担をかけずに済むというメリットもあります。

ポイントメイクリムーバーのデメリット

ポイントメイクリムーバーのデメリットとして、刺激が強過ぎることが挙げられます。肌に合わなかったり、強く擦り過ぎたりすると皮膚を傷めてしまう場合があります。

ポイントメイクリムーバーはどんな人に向いている?

ポイントメイクリムーバーは、リップを重ね塗りする人、ウォータープルーフのアイラインやマスカラを使用している人にはおすすめです。

アイメイクだけしっかりめ、ファンデーションは薄めという人は先にリムーバーで目元のメイクを落とし、他はジェルタイプやクリームタイプなどにすると肌への負担が軽減できます。

その他のクレンジングアイテム

ここで紹介したものの他にも、ホットクレンジング、酵素クレンジング、炭酸クレンジング、植物オイルを使ったクレンジング(ホホバ・オリーブ)などさまざまなクレンジングアイテムや方法があります。

最近ではGlovという、クレンジング剤のいらない拭き取りアイテムなんかもありますね。

自分に合ったクレンジング剤でメイク落とし&肌のケアを!

クレンジング剤にもいろいろな種類がありますが、どれを選ぶかでメイク落ちや肌への負担が大きく変わってきます。

メイクが残ってしまうのも良くありませんし、反対にほとんどメイクをしないのに洗浄力の強いクレンジング剤を使うことも肌に無意味な刺激を与える事に繋がります。

また肌のことを考えるなら、ポイントメイクとベースメイクは違うクレンジング剤を用意するのもおすすめです。ちょっとめんどうですが、とても丁寧なクレンジング方法だと思います。

クレンジング剤を選ぶ時は、自身の肌質や、メイクの濃さなどを考慮して、自分に合ったクレンジングアイテムを選びましょう。

クレンジングジプシーさんにはオイルかバームがおすすめ!

なかなか自分に合ったアイテムが見つけられないクレンジングジプシーさんには、クレンジングオイルかバームをおすすめします。

やはり、短時間でしっかりとメイクを落とせるというのは大きなメリットです。また、本当に良いクレンジングオイルを選べば、肌への刺激やオイル特有のベタつきも感じることはありません。

下のコラムにもある通り、日本は水質にもめぐまれていますし、クレンジングオイルの研究・開発も進んでいます。これはシュウウエムラさんの功績も大きいと思います。

クレンジング選びに迷っている方は、色々な種類のクレンジング剤を試すのではなく、オイルやバームの中から本当に自分に合うアイテムを見つけるのが私のおすすめです。

クレンジングコラム

日本ではクレンジングの主流はオイルタイプですが、美容先進国ヨーロッパでのクレンジングの主流はミルクタイプです。なら、クレンジングにはミルクタイプがいいんじゃないの?とミーハーな私なんかは感じてしまいますが、実はこれには深いわけがあるんです。

というのも、ヨーロッパの女性はクレンジング後に拭き取りを行う方がほとんどです。ただ、日本では、肌に余計な刺激が入るという理由で、拭き取りを行う人は少ないですよね。では、なぜヨーロッパでは拭き取りが行われているのでしょう?

実はこれには水の硬度が関係しています。ヨーロッパの水は硬水ですので、クレンジングや洗顔には向いていないんですね。硬水にはミネラルが多く含まれているため、水で顔を洗うとゴワついてしまいます。ちなみに、日本から持っていった石鹸も、ほとんど泡立たず役に立たないことが多いです。

フランスの女性は顔を洗わないというのは有名ですが、これは水質による文化の違いだったのですね。何でも洗い流せる綺麗な水(軟水)をはぐくんでくれる日本の自然に感謝ですね。

もしかしてやってない?クレンジングのNG行動!

ではここからは、クレンジングアイテム共通のNG行動について紹介していきたいと思います。

クレンジング中のマッサージは基本NG!

クレンジング剤に書いてある使用方法を読むと、軽くマッサージするように肌になじませると説明していたりしますよね。

ただし、クレンジング中に本当にマッサージをおこなうのはNGです。

クレンジングはあくまで、化粧や肌の表面の汚れをおとす目的でおこなうものです。一方マッサージはその刺激によって血流を良くしたり、美容成分を角質層のすみずみに浸透させる目的でおこなうものです。

マッサージは、クレンジングが終わったあとの作業と考えて、クレンジング中はやさしく手早くメイクを落としてしまうことを意識してみましょう。

クレンジング剤を濡れた手で使わないのは鉄則です!

クレンジング剤は水を含むと洗浄力が著しく低下するため、濡れた手で使わないのが鉄則です。

特にクレンジングオイルは、少量の水ですぐに乳化してしまいメイクを落とす力が弱くなりますので、乾いた手で扱う様にしましょう。

ゴシゴシ洗いは肌へのダメージ大!

おでこのテカリや鼻のくろずみがついつい気になって、ゴシゴシこすっちゃうことはありませんか?

もっと綺麗にしようという気持ちは悪いことではありませんが、ゴシゴシ洗いは肌への強い刺激となって悪影響を及ぼします。

皮脂を落としすぎて、逆に皮脂の過剰分泌を招いて余計にテカってしまった・・ 鼻をゴシゴシこすりすぎて軽く炎症を起こしてしまった・・という経験をしている方もいるかもしれません。

気になる個所があっても、決して力を入れずにやさしくクレンジングしてあげることが大事ですね。

熱湯で洗い流すと乾燥の引き金に!

クレンジング剤や洗顔料を熱いお湯で洗い流すと、乾燥の原因となってしまいます。

一般的なシャワーの温度は40℃位ですが、これはすすぎ洗いには高すぎる温度です。肌にとって必要な油分(皮脂など)まで流してしまうので、結果的に乾燥を招いてしまいます。

「肌にやさしいクレンジング剤を使っているのに、クレンジング後は肌がカサカサになってしまう」という人は、お湯の設定温度に問題があるのかもしれません。

クレンジング剤を洗い流す時は、30℃から高くても36℃のぬるま湯で洗い流すようにしましょう。

クレンジング剤をお風呂に置きっぱなしはかなり損するかも・・

クレンジング剤、特にオイルの配合量の多いものをお風呂におきっぱなしにすると、水蒸気がクレンジング剤と混ざって乳化してしまうことがあります。

これにより、クレンジング剤の本来の洗浄力が弱まってしまい、メイクを落とすことができなくなってしまいます。買ったばかりのクレンジングが乳化してしまい、使い物にならないなんてことも・・

私は忙しい時はお風呂場でクレンジングをしてしまっても仕方ないと思います。ただし、持ち込んだクレンジング剤はお風呂場に放置すると損してしまうので、かならずお風呂場からは持ち出す様に気をつけましょう。

クレンジングの疑問を解消しよう!

ではここからは、クレンジングの疑問を解消していくことにしましょう。

そもそもクレンジングと洗顔は何が違うの?

クレンジングと洗顔の違いにいては、明確に分ける必要はないという人もいます。しかし、クレンジングはメイクを落とす目的で行う作業、洗顔は肌の表面についた汚れを落とす目的で行う作業と少し意味が異なるんですね。

最近のクレンジング剤は、クレンジング後の洗顔不要(W洗顔不要)のものも多いので混乱しやすいですよね。一応、朝メイクをしていない状態でおこなうのが洗顔、夜化粧を落とすためにおこなうのがクレンジングと覚えておきましょう。

乳化ってなに?

乳化とは、本来まじりあわないものが混ざりあった状態を指します。エマルジョンという言葉を使うこともありますね。

たとえば、クレンジングオイルは、オイル(油分)で同じ油分であるメイクを浮かせ、界面活性剤の働きにより水と混ざりあう(乳化する)ことによって洗い流すことができます。

クレンジング剤を切らしてしまった!?クレンジングは何で代用出来る?

仕事が終わって疲れて帰ってきたらクレンジング剤が切れている・・ こんな経験はありませんか?

せっかく家に帰ってきたのに、クレンジング剤を買いにもう一度出かけるのもおっくうですよね。こんな時はクレンジング剤を何かで代用したいものです。

ここで使えるのが、オリーブオイルや乳液などの油分を含むもの。化粧の成分はほとんどが油分ですので、同じ油分でなじませて落とすことができるんですよね。

もちろんクレンジング剤ではありませんので、乳液などをなじませたあと、軽くティッシュオフしてからいつもより念入りに洗顔するなどの手間はかかります。しかし、メイクを落とさずに寝るよりは、肌の健康にとっては格段に効果的だと感じます。

クレンジング剤の使用期限はいつまで?なんで表示してないの?

クレンジング剤や、ほかのコスメ関連商品も使用期限の書いていないものって多いですよね。「これじゃあ使用期限がいつまでなのか分らない!」という方もおられると思います。

実は化粧品の使用期限に関しては薬機法(旧薬事法)という法律で定められています。薬機法(旧薬事法)は化粧品・医薬品の製造販売に関する法律で、その中で化粧品は未開封の状態で3年以上品質が保持されるものについては、製造日・使用期限の表示は行わなくてよいと決められています。

ですので化粧品の場合、製造日・使用期限の表示していない商品に関しては、未開封の状態での使用期限は約3年の品質が保持されると考えておくといいですね。

なお開封した化粧品に関しては、成分の安定性などもバラバラですので使用期限を一概には言うことはできません。開封後の商品は、なるべく早く使いきるようにしたいですね。

クレンジング選びについてのまとめ

ここまでクレンジング選びについて紹介してきましたが、いかがでしたか?

メイクを始めたばかりのビギナーさんや、加齢によって肌質が変わりいつものクレンジング剤が合わなくなってきたなど、クレンジングアイテムを見直す時期は何度かあると思います。

そんな時に、この記事を読んでお気に入りのクレンジングアイテムと出会える人がいれば幸いです。